2013年5月18日土曜日

u-bootからkernelにパラメータの渡し方


いろんなやり方があるようだが、今使っているam335x用のarmの場合。
かつ、u-bootのコンパイル時に以下を定義した場合。

#define CONFIG_CMDLINE_TAG
#define CONFIG_SETUP_MEMORY_TAGS
#define CONFIG_INITRD_TAG



参考
http://www.simtec.co.uk/products/SWLINUX/files/booting_article.html

パラメータの種類ごとにTAGがある。一覧


u-bootのbootmコマンドでinitramfsを指定した場合、ATAG_INITRD2タグ(値0x54420005)を使ってイメージのアドレスとサイズをkernelに渡す。

カーネルコマンドラインのbootargsも同様に、ATAG_CM_LINEタグ(値0x54410009)を使う。


これらの情報は物理メモリの開始アドレス+0x100に置かれるのが一般的のよう。
board/ti/am335x/board.cのboard_init()内で
gd->bd->bi_boot_params = PHYS_DRAM_1 + 0x100;
とあるのがそれ。


ただし、R2レジスタに入れるのが筋のようだ。
arch/arm/lib/bootm.cのboot_jump_linux()内で
r2 = gd->bd->bi_boot_params;
とある。


ATAGを使う以外にFDT(Flat Device Tree)を使うパターンもあるみたいだが
※Device Tree Blob (dtb)?
こちらの方がパラメータの種類も豊富みたいだがフォーマットがいまいちわからない

参照
https://export.writer.zoho.com/public/rreginelli/Working-with-Device-Trees1/fullpage

u-bootからLinux+initramfsの起動

前回書いたようにinitramfsイメージを作成し、さらにu-boot用イメージにすると便利だと気づいたメモ。

initramfsイメージの作成

> gen_initramfs_list.sh -u squash -g squash rootfsdir > list
> gen_init_cpio list | gzip > rootfs.cpio.gz

u-bootイメージの作成
> mkimage -A arm -O linux -T ramdisk -C none -a 0x82000000 -n "Linux userland" -d rootfs.cpio.gz rootfs.cpio.gz.ub


ここで作成したrootfs.cpio.gz.ubをSPIフラッシュに書き込んどいて、u-bootで読み出す例。

#SPIフラッシュの準備
> sf probe 0
#SPIフラッシュのoffset=0x400000,length=0x400000のkernelイメージをメモリ0x88000000番地に
> sf read 0x88000000 0x400000 0x400000
#SPIフラッシュのoffset=0x800000,length=0x400000のrootfs.cpio.gz.ubをメモリ0x89000000番地に
> sf read 0x89000000 0x800000 0x400000
#上で読み込んだu-bootイメージをそれぞれ展開してkernelを起動する
> bootm 0x88000000 0x89000000


bootmコマンドに2つ目の引数があるとは知らなかった。

initramfsについては、mkimageで作成時「-a 0x82000000」と指定しているので、bootmは0x89000000のイメージを0x82000000に展開する。

以前のやりかたではbootargsに「initrd=0x83000000,0x3c112233」のように指定しなければならなかったが、bootmを使えばパラメータは自動的にkernelに渡してくれる。


2013年5月16日木曜日

initramfsイメージ内のUIDを変える

initramfsイメージを作成する例えとして、こことかでは次のようなコマンド例が紹介されている。
> (cd rootfsdir; find . | cpio -o -H newc | gzip) > rootfs.cpio.gz

しかし、これではファイルの所有者情報(UID,GID)がそのまま残ってしまう。
所有者をroot(UID=0,GID=0)に変更したいが、cpioコマンドでそれを行う方法がわからない。

もちろん作業環境でroot権限があればchownしてからcpio+gzipすることもできるが、
root権限のない環境ではそうもいかない。

mkfs.jffs2にある--squashオプションみたいなのがあればと探してみた。


kernelソースにinitramfsを含めることができる=そのためのツールがあるのね。
使うのはkernelソース内にあるscripts/gen_initramfs_list.shとusr/gen_init_cpio.c

事前準備でusr/gen_init_cpio.cをコンパイルしておく。
> gcc gen_init_cpio.c -o gen_init_cpio


イメージ作成
> gen_initramfs_list.sh -u squash -g squash rootfsdir > list
> gen_init_cpio list | gzip > rootfs.cpio.gz

gen_initramfs_list.shの-u,-gオプションを指定してやるとlistファイルの中のUID,GIDを0で吐き出してくれる。
あとはgen_init_cpioにlistを渡して固めればok

2013年5月10日金曜日

linuxでGPIOの状態変化を知りたい

LinuxでGPIOの状態が変わったことを割り込み的にreadしたい場合の話・・・

最初に触ったのがarmadillo-420で、ここにもあるようにpoll()を使った場合はPOLLIN、select()を使った場合はreadfdsでファイルディスクリプタを指定する。

ところが、am3352の載った別ボードを触った時、上記のソースでは動かない。
なんでだなんでだと調べてるとここに書いてあった。
pollの時はPOLLPRIとPOLLERR、select()の場合はexceptfdsで指定するんだと。

一般的にどうかわからないけど、linuxのドキュメントはam3352のパターンと同じなので、armadilloが異端なのかな?